- フリーザーバッグ
- 80%エタノール・スプレー
- ゴム手袋
- マーカーペン
- カメラ、スマートフォン
- 買い物かご(上の道具類を持ち運ぶのにあると便利)
- 酵母が生息していそうな採取対象(花など)※ を探して、よく観察し、カメラやスマートフォンで記録する。
- ゴム手袋を装着して、80%エタノールで消毒する。
- 採取対象を手で取って、素早くフリーザーバッグの中にいれて、ジッパーを閉める。
- マーカーペンでフリーザーバッグに採取日時、採取場所、採取者の名前を記入する。
※酵母は昆虫が運ぶことが多いため、花には生息している可能性が高い。
「多くの植物の花弁の基部にある蜜腺は酵母菌の栄養源を供給するから、花に酵母菌が生息しているのは当然である。酵母菌は受粉をするミツバチや花の蜜を吸うクマバチ、チョウその他の昆虫類によって花にもち込まれ、また花から花へ伝搬される。」(『酵母菌の生活』 140頁)
「自然界で酵母は、果実、葉、花、そしてしみ出した樹液など、植物と関連した場所に見つかることが多い。かなり季節的な変動があり、夏に最も個体数が多くなる。」(『発酵の技法』72頁)
「サンプル採取 日本各地で植物の花葉部分を、購入後未使用のナイロン製の袋に採取し、花軸、花柄、花托およびがく片を除去しておく。酵母の分離源については花に限る必要はなく、なんでもよいと考えられるが、糖が高濃度に存在するものを分離源とする方が、酵母が存在する可能性が高いため、よりよいと予想される。」(「清酒製造用酵母の分離および実用化」299頁)
- H. J. Phaff, M. W. Miller, and E. M. Mrak 永井進訳『酵母菌の生活』
- Sandor Ellix Katz 水原文訳『発酵の技法』
- 数岡孝幸「清酒製造用酵母の分離および実用化」
- サンプル(フリーザーバッグに採取した試料)
- YPD液体培地の入ったコニカルチューブ
- 80%エタノール・スプレー
- ゴム手袋
- 電気毛布(30℃前後に保てるものがあれば使用)
- ゴム手袋を装着し、手をアルコール消毒する。
- サンプルをフリーザーバッグからを取り出し、YPD液体培地の入ったコニカルチューブの中に入れて、蓋をしめる。液体培地にサンプルが浸かるようにする。
- コニカルチューブをあたためて(30℃前後が望ましい)、培養する。
- サンプルの入ったYPD液体培地のコニカルチューブ
- コニカルチューブの蓋を閉めたまま、振らずに、蓋を上にしてしばらく静置してから、目で観察する。
- 泡が出ているかどうか
- 濁っているかどうか
- コニカルチューブの蓋を少しだけ開けて、耳と鼻で観察する。
- プシュという音がするかどうか
- 香りがするかどうか、どんな香りがするか